M.M.さんの写真

材料開発

M.M.

研究開発本部研究部第五グループ

2018年入社

工学系研究科化学生命工学専攻修了

#技術系 #新卒 #化学・材料・物理系学科専攻

私が気づいた
特殊ガラスの面白さ

テレビやスマホ、車など、わたしたちに身近な多くの製品に使われていて、NEGはその最先端を担っているため、様々な分野の最新の開発動向がわかります。聞いていた通りの新製品が登場してくるのはワクワクするし、自分も最先端に関われている喜びを実感できます。

日本電気硝子への入社理由

学生時代は有機錯体を研究していたのですが、就職にあたってはもっと範囲を広げ、社会に幅広く貢献できる仕事に就きたいと考えていました。そこで有機無機を問わず化学メーカーを中心に企業研究を行い、その一環としてNEGのHPも閲覧。製品紹介に登場するユニークなガラスの数々がくっきりと印象に残りました。ガラスがこれほど様々な身の回りの製品に使われ、多種多様な機能を果たしていることも、この時初めて知りました。
その後も多数の企業を研究しましたが、NEGほど広く社会に貢献できて、研究対象としても興味深いものを扱っている企業はほかに見当たらず、この段階でかなり心は決まっていました。
その後、就職活動が本格化しいろいろな企業の方々と接する中で、NEGの社風や社員の人柄の良さなども知ることができ、最終的に迷いなくNEGを志望することができました。

インタビューイメージ

現在の仕事内容

微細な孔をガラスにあける技術の研究を行っています。ご存じの通り、半導体は集積度をどんどん高めていますが、チップを縦方向に並べるには基板に電気を通すための微細な孔をあける必要があります。ガラス基板は、高周波特性や形状安定性で優れた特性を有するのですが、この孔をあけるのが難しいことが何よりの課題となっていました。
この課題にNEGとして初めて取り組むことになり、ちょうどそのタイミングで配属となった私も自ら手を挙げ、希望通りアサインされました。以来ずっとこれをメインテーマに研究を続けています。
私が取り組んでいるのは、学術的にも不明な点が多い“ガラスに孔があくメカニズム”を明らかにすることです。社内には解析など各分野のスペシャリストがいるので、多くの人に助けてもらいながら一つずつ仮説検証を行っています。

インタビューイメージ
インタビューイメージ

今後の目標

まずは目下メインテーマとしている“どのようなメカニズムで孔があくのか”の答えを明らかにしたいと思っています。それがわかれば世界初の成果となり、半導体基板として理論的に最も適したガラスや、その製造プロセスがわかると考えています。そして、そこまでいって初めて、基礎研究から得られた知見をしっかり製品開発にフィードバックして世界一のガラスとして結実させることができたといえるのだと思います。
そのように基礎研究と製品開発を結びつけることができれば、顧客からの要望に応えるばかりでなく、NEGから顧客によりよい提案を行うことができます。大切なのは研究と開発の両方が揃うこと。このテーマでぜひそれを達成し、その後テーマが変わっても、常に製品開発に役立つ結果を出せる研究者を目指していきたいと思っています。

現在行っている研究において、社外の研究機関などが持っている放射光設備を使った実験をすることがあります。高額な費用のかかる実験ですが、なぜ必要なのかを明確にして申し出ると難なく受け入れてもらうことができました。進め方まで含めて一任してもらい適切な支援も受けられる環境はNEG独特で、他企業にいった友人たちからも羨まれています。

コロナ禍で出歩きにくくなったこともあり、休日は家で過ごすことが多いです。最近カクテルキットを買ったので、YouTubeを参考にいろんなカクテルをつくり、映画を見ながら・ゲームをしながらの家飲みを楽しんでいます。

プライベートイメージ