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溶解・成形技術

N.K.

電子部品事業部精密溶融部第一溶融グループ

2012年入社

理学研究科化学専攻修了

#技術系 #新卒 #化学・材料・物理系学科専攻

私が気づいた
特殊ガラスの面白さ

多くの人は窓と容器以外にガラスが存在していることなど認識していないかもしれません。でも、特殊ガラスは樹脂では力不足だとして選ばれているいわば高級品。ガラスが採用された背景を知ると、搭載されている製品や技術のこともわかってきて、奥深さを感じます。

日本電気硝子への入社理由

無機化学系を専攻していた流れで金属・土石系の材料メーカーを探していて、某社の説明会で聞いた「製造」という職種に強い興味を持ちました。考えてみれば研究室で行っていたように個人の地道なラボ実験をベースとする「研究」がそれほどしっくりきていたわけではありません。それよりも、チームで実機を動かす方が自分に合っていそうと感じたのです。
すっかりその気になりあちこちで面接を受けた私。ところが当時はどこも大学院で無機化学専攻なら研究開発部門に行くのが既定路線という印象で、製造志望というと意外な顔をされることがほとんどでした。そんな中NEGだけは、製造を重視して他社がつくれないものをつくっている会社だけあってむしろ好意的に受け止めてくれました。
グローバルに事業を展開していて海外とも関わっていけそうな点も魅力でしたし、採用担当者の熱意と誠意にも動かされ、入社に至りました。

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現在の仕事内容

電子部品用途のガラスの溶融・成形工程のトラブル対応や設備改善を行いつつ、新製品の工業化に向けた製造技術開発も手がけています。研究開発部門が生み出したすばらしい新材料も大量生産できなければ事業化できません。付加価値が高い新製品ほどつくりにくいと決まっているので製造技術は非常に重要です。
特に印象に残っているのは4年ほど前の開発案件で、ラボスペックを超える仕様での量産化を求められ、スケールの小さい実験から始めて実機に落とし込んでいくことに成功。小さい設備のデータを大きい設備に反映させていくための方策を、手を動かし頭を使って追求していくという、この仕事の醍醐味を味わいました。
今は新たな案件でチームとしての方針を決め全員を取りまとめていく役割も担っています。個々の考えを聞き私の考えも伝えて意思統一を図っていくのは簡単ではありませんが、自分の目の前のことだけを考えているのとはまた違う面白さとやりがいがあります。

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今後の目標

まずは現在手がけている開発案件を成功させることが直近の課題です。さまざまな要因で安定的に生産するのが難しい材料ですが、それを克服してこそ、ほかにはつくれない付加価値の高い製品が実現します。チームの取りまとめ役としてコストや省エネ課題などにも目を配りながら結果を出していくのは大変ですが、力を合わせて不安定要素となるものを解明し、プロセスの確立に結びつけたいと考えています。
また、今後は本社部門や他の事業部と連携して取り組むような大規模な開発案件にも携わりたいと思っています。材料という実体のあるものを通じて新しい価値を生み出し、世の中に提供し続けることが、材料メーカーの存在価値であり、存続への条件です。そうした会社の将来を創る仕事に、個人としてだけではなく、部署全体として積極的に関わっていけたらと願っています。

NEGでは失敗しても原因を分析して次に活かせればことさら咎められることはありません。このため、筋さえ通っていればやりたいことにどんどんチャレンジできます。大学時代の友人と話していても、ここまで個人の裁量範囲の広い会社はほかにありません。失敗を乗り越え、自分のやり方で価値ある成果にたどり着く気分は、何度味わっても最高です。

息子が5歳と2歳のやんちゃ盛り。車では大暴れするので、興味津々で大人しくしていてくれるバスや電車に乗せて、あちこちに出かけています。周辺は自然が豊かなので、息子たちがもうちょっと落ち着いたら、妻も大好きなキャンプなどにも出かけたいですね。

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