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プロセス技術開発 ※取材当時

A.H.

プロセス技術本部製造技術部第一グループ

2010年入社

理工学研究科機械システム専攻修了

#技術系 #新卒 #機械・電気・電子系学科専攻

私が気づいた
特殊ガラスの面白さ

特殊ガラスが持つ特性は多岐にわたりますが、それらは全て、組成を調整することによって生まれてきます。また、連続溶融と成形プロセスを組み合わせることで大量生産が可能となることも、同じ無機材料でもセラミックなどとは異なるガラスならではの面白いところだと思います。

日本電気硝子への入社理由

機械系出身で、周囲が揃って自動車や電気機器など市場に出る最終製品の開発や設計、製造職を希望する中、化学素材メーカーなどの大がかり、かつ独自のノウハウがつまった、オリジナルな製造設備の開発や設計に関心を持っていました。
滋賀出身なのでまずは関西圏に絞って企業研究を行い、そうした仕事ができそうな企業に絞り込んで説明会への参加を重ねました。NEGは、事前の企業研究でガラスを溶融成形するという化学と機械を融合したようなプロセスに興味が湧き、説明会に参加して理解と興味が深まりました。特に心が惹かれたのは、設備のほとんどが独自に開発されたものであることと、若手のうちから積極的にチャレンジできる社風があることの二つです。
選考に残った企業は他にもありましたが、自分の理想に最も近いという確信から最終的にNEGを選択しました。

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現在の仕事内容

ガラスを溶融し成形するまでの“ホットプロセス”の新規開発の企画・管理・推進を担当しています。入社配属当初に担当していた溶融や成形の過程で発生するガラスの欠陥などに関する現場調査を通じて得た、各事業部のホットプロセスに関する知識と人脈が、今に大きく活きています。
現在力を入れているのは全電気溶融炉の開発です。電気溶融は溶融ガラスに直接通電して加熱する技術で、NEGではガス燃焼と併用する形で導入を進めてきました。そして、数年前から全電気溶融炉への転換プロジェクトがスタート。今後積極的に転換を進めていこうとしています。
溶融炉の開発には多様な技術が必要で、多くの協力があって初めて可能となります。そんな中、企画・管理・推進担当としては、考えが偏らないよう俯瞰的に物事をとらえ、自分の想いと考えをしっかり整理して正確にみなに伝えることが重要と考え、日々実践を心がけています。

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今後の目標

NEGの最大の強みは先輩方が培ってこられた独自のプロセスにあり、NEGはプロセス技術を売る会社であると言っても過言ではありません。私もプロセス開発を担う一人として、引き継いだ技術に新技術を融合させて発展させ、さらには、新しいプロセスを開発して新製品の開発に結びつけたいと思っています。
一方、NEGでは数年前から若手社員を集めて会社のそれまでと今後について広範な情報を与え、今後の課題についてみなで考えるというプロジェクトが実施されていて、私も参加しました。以来視野が大きく広がる中で、新製品開発が組成開発主導で進められている現状を変えたほうが良いのではないかと意識するようになりました。今後は、基礎段階から組成とプロセスを一体で開発していくための部署やしくみを設けるべきだと発信してその実現に貢献し、自らの成長にもつなげたいと考えています。

最初に担当した調査業務の一環で炉材に関して海外サプライヤーの技術者とディスカッションしたことが刺激となり、英会話を勉強。少しずつ言葉や文化の壁に対する抵抗が小さくなりました。また、全電気溶融炉の開発では異なる部署や業務の人の意見や考えに触れ、とても勉強になりました。このように、成長のきっかけが得られた時に、一番やりがいを感じますね。

9歳の息子と5歳の娘がいます。キャンピングカーで家族と出かけることが私の息抜きで、DIY好きも相まって、ソーラーパネルとバッテリーを備えユーティリティも充実したキャンピングカーの自作に挑戦しました。まもなく完成するので、これで大冒険を楽しみます。

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