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製品開発

A.Y.

ガラス繊維事業本部ガラス繊維事業部開発部

2017年入社

自然科学研究科生命医用工学専攻修了

#技術系 #新卒 #化学・材料・物理系学科専攻

私が気づいた
特殊ガラスの面白さ

特殊ガラスは多種多様な分野で活躍しています。たとえば、誰もがガラスとは別物と思っているプラスチックにさえ特殊ガラスが混ぜ込まれていたりして、大きな役割を果たしています。こんなふうにこっそり私たちの生活を支えてくれているのが、特殊ガラスの面白さかもしれません。

日本電気硝子への入社理由

在学中は生体活性ガラスという体に入れると骨や歯に変わる医療材料の研究をしていました。単純に「透明で美しい」というガラスのイメージに惹かれてその研究室を選んだのですが、ガラスのことを知れば知るほど研究が面白くなりました。特に、広い許容範囲の中で自由に組成を変えて多様なガラスをつくり出せるという自由度の高さが魅力でした。このため、就職後もガラスに携わりたいと考え、主だったガラスメーカーを研究していく中で、曲がるガラスや見えないガラスなど、様々な特殊ガラスを手がけているNEGに着目。「ここならきっとやりたいことができる」と確信しました。
気がかりなのは相性でしたが、採用試験を受ける中で接した社員の方々の人柄や、やりとりの中で感じ取れた風通しの良い社風などがとても心地よく、何の迷いもなく入社を決めることができました。

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現在の仕事内容

ガラス繊維製品のチョップドストランドに使用される集束剤の開発を担当しています。ガラス繊維は、ガラスを髪の毛より細い糸にしたもので、これを束ねて扱いやすくするのが集束剤です。チョップドストランドは、こうしてできた長いガラス繊維の糸を数ミリに切断したもので、樹脂に混ぜ込むことで、その後成形される最終製品のプラスチックの強度を大きく高めます。その際、繊維を束ねる役割を果たしていた集束剤も、今度は樹脂とガラスを強固に結びつける役割を果たします。そのため、この集束剤が最終製品のプラスチックの強度、性能に大きく関わってくるのです。
自動車の軽量化やEV化が進む中、金属に変わる軽くて強いプラスチックへの要望は高まるばかりです。より軽く、より強くというお客様の要望に応えられるよう、日々開発を進めています。

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今後の目標

現在、自動車業界は、脱炭素の観点からEV化が進み、自動運転技術も加速度的に進化するなど、大きな変革期に差し掛かっています。それとともに、チョップドストランドをお使いいただくお客様の要求も高度化の一途をたどり、現状の工程、生産設備に改良を加えるやり方ではいずれ対応できなくなることが予測されます。このため、現在、他部署と連携しながら、新しい工程や生産設備の開発に取り組んでいます。新しい設備は多大なリスクも伴う大仕事ですが、みなで力を合わせて、ぜひ長期にわたって使えるものに仕上げたいと思っています。
また、ガラス繊維事業部は海外にも拠点があり、日頃からのやりとりも頻繁で、海外出張の機会も豊富です。こうした環境を活かし、グローバルに対応できる技術者になっていきたいと考えています。

NEGでは、若手も責任ある仕事を任され、海外出張にもどんどん出かけています。私も2、3年目からマレーシアに試作のための出張に行かせてもらい、3年目には新規開発品の立ち上げにも携わりました。新規立ち上げはその場の全員で素早く対処しないと不良品の山ができたりする正念場です。それを初めて任され、突破できた時の喜びは今も忘れません。

妻と二人、好きな映画を見に映画館に行ったり、季節の良い時は日帰りやキャンプで山、川、滝などの自然に囲まれて過ごしたり。米原の社宅に住んでいるので、岐阜も近く、出かける先には困りません。最近はトレッキングシューズを買い、山登りも始めました。

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