T.S.写真
T.S.
2007年入社 
理学研究科地学専攻修了
  • 2007年/入社後、TFT成形部第二ガラス課(現・第三成形課)に配属となる。
  • 2017年/第一成形課に異動
  • 2021年/電気硝子(厦門)有限公司(中国)に出向 溶解成形部副部長

REPORT.01

現地での仕事と役割

テレビやスマートフォンなどのディスプレイ用途の板ガラス製造において、原料となる砂を溶かしガラスへと変える溶解炉関連を担当。溶解炉で生産したガラスの品質を日々確認し、調整を行うことで、安定した生産を目指しています。
またガラスの溶解、成形に関連する付帯設備の日常管理や不具合対応、改善対応もおこないます。たとえば溶解炉については定期的な補修、修理作業を行い、それに伴う溶解炉設備の停止や再稼働の対応にもあたります。再稼働時には、生産されるガラスが早期に製品規格を満たし安定生産となるよう、日々取り組んでいます。

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REPORT.02

海外の仕事ならではの難しさ

1つめは責任範囲です。海外では技術開発業務の頻度は下がりますが、各々に求められる仕事の担当範囲は広くなっていると感じます。各メンバーが連携を密に行なって自分の責任範囲をこなすとともに、支え合う必要があります。
2つめは言語面です。以前、製造現場は日本人が大多数でしたが、現在は現地の中国人社員の比率が上昇しつつあります。業務をおこなうには専門的な知識も必要ですし、高温下で注意が必要な作業も多数ありますから、言葉の壁を越えて細かい点も伝えていくことが求められます。お互いを尊重しながらも時には辛抱強く取り組む必要があります。

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REPORT.03

印象的なエピソード

赴任後の1年間に溶解炉の立ち上げを続けざまに行なってきました。溶解炉の立ち上げにはいくつもの工程があり、建屋、溶解炉の建設段階から、付帯関連設備の設置、溶解炉の昇温調整などに多くの労力と時間が必要です。現地や日本からのたくさんの支援もいただきながら、全員で力を合わせ、全ての溶解炉の立ち上げを無事に完遂できた時には心底ほっとしました。
立ち上げの間に予期せぬトラブルが発生することもありましたが、それらを乗り越えて、溶解炉から無事板ガラスが生産されていく姿を見ると、この仕事ならではの大きな達成感を感じることができます。

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ガラスの溶解成形業務に約15年携わってきました。技術的に多くの変遷がありましたが、品質向上、操炉の安定にはまだ伸びしろがあると感じています。ガラスの溶解はエネルギー多消費型産業の1つです。そのエネルギーをどれだけ有効に使ってガラスを加熱し、製品を採取できるか、さらなる限界に挑戦していきます。
また現地での業務としては、中国人社員に溶解炉の操業や高熱作業で活躍してもらえるよう、定着と力量の向上に努めていきます。

趣味のバドミントンを続けていて、現地の方に混ぜてもらったりもしています。中国はバドミントンが盛んで、専用コートが市内の至るところにあるのにも驚かされます。中国語に自信がなく最初は緊張しましたが、フレンドリーに接してもらい楽しくやっています。

プライベートイメージ