仕事内容と学生時代の専攻の関わり
所属する本社管轄の工務部は主にガラスの加工設備の設計・開発を行う部署であり、その中で私のグループではガラスの新たな加工プロセスの開発を行っています。具体的には、技術動向を調査し、これはと思う技術の可能性を検証した上でNEGの加工プロセスとして確立し、量産設備の開発へとつなげます。
私はディスプレイ事業部管轄の工務部で大きな板ガラスを切断・梱包する装置の電気保全業務を担当。最近ではスマートファクトリーの推進業務にも携わっています。
同じ機電系の専攻出身者といってもNEGにはいろんな活躍の場がありますよね。私は製造技術部で、ガラスが窯を出てから成形設備に至るまでの範囲の設備設計を担当しています。各事業部の設備のほかに開発用の設備もあり、海外向け設備の輸出業務なども行います。
私が担当している加工プロセスのもっと上流で、ガラスがまだ形を成さずに流れている工程ですよね。流体力学の知識なんかも必要な…。
そそうですね。大学では機械工学科で流体を用いた設備の研究をしていたから、図面作成、流体工学、熱力学、構造解析などを一通りやりました。どれも学んでおいて良かったと思います。
私は逆に入ってから学ぶことばかりでした。でも、学生時代に学んだ制御の知識は今後絶対に生きてくると思います。ちなみに意外と役立っているのは、教授にしっかり鍛えてもらったプレゼン能力です。新しいことを手がけているため社内で説明を求められる機会が多いので。
私たしかに学生時代の学びはダイレクトに役立つものだけでなく、間接的に生きてくるものも多くありますね。私の場合は電気系学科で電気もプログラミングも広く浅く勉強したため、今の業務で発生するどんな課題にも入っていきやすいという点で助かっています。
やりがいやおもしろさを感じる瞬間
試行錯誤の末、手がけた設備が稼働しているのを見た時に大きなやりがいと達成感を感じます。各事業部の多種多様な設備を手がけられるのも面白いところですね。
設備が現場に導入されて、生産性が高まったり作業者の負担が減ったりして製造部署が喜ぶ顔を見ると最高の気分ですよね。仲間内で常にストックしているアイスをご馳走してもらったりすると一層連帯感が高まります(笑)。
私もしょっちゅう現場に足を運んでやりとりしているから、連帯感も仕事の大きな原動力になっています。一体感のあるものづくりはNEGならではの魅力かもしれません。
私は、世界でも先例のない加工プロセスの開発に挑んでいることがやりがいになっています。ガラスは組成次第で幅広い特性を持たせることができ、加工方法も広範です。鉄などと違って透明だからこその加工の難しさもあります。裏を返せばそれが楽しさでもあり、専門外だったことがわかるようになるという成長の喜びもあります。
今後挑戦したいことや目指す目標について
大きな目標としてディスプレイ事業部工場の無人化を目指しています。無人化に成功してトラブル対応以外の人員を他の業務に充てられるようになったらどんなに素晴らしいか…。考えるだけでワクワクします。
ガラスの製造現場は環境が厳しく、自動化システムを正常に作動させるのも簡単ではありません。だからこそ一層DX化が必要とされているともいえますよね。私も担当課題の達成とは別に、社内のDX化推進の力になりたいと思っており、その一環として会社の資格取得支援制度を利用して基本情報技術者を取得しました。
一人ひとりの成長が未来を変えていきますからね。ディスプレイ事業部でもすでにデータ収集の自動化とトラブルを減らすための要点の洗い出しを進めています。
私は最近、新たにディスプレイ事業部の大きな設備を担当することになりました。しっかり勉強して、早く自分で方針を決めて設備の改善などを進められるようになりたいと考えています。ほかにも積極的に関連分野の展示会などに参加して優れた技術を取り込むための提案もしていきたいし、海外の企業との関わりもあるので語学の勉強も継続していきたい。まだ3年目の今は、日々挑戦あるのみです。
MESSAGE
学生のみなさんへ
NEGでは若手のうちから大きな仕事ができます。多種多様な製品を生み出す設備を自社で設計・開発しているのも大きな魅力です。就職活動では会社を具体的に知ることが大事だと思うので、ぜひ説明会や1DAYワークショップなどに参加して頂いて、業務内容や社内の雰囲気をつかんでください。
機電系の学生でNEGや特殊ガラスに興味はあるけれども、やりたいことが明確でない…と悩む人もいるかと思います。実は私もその一人でした。でも当社ではたとえ自信なんかなくても前に進む情熱があれば十分。気楽にいきましょう!
私は最近、新たにディスプレイ事業部の大きな設備を担当することになりました。しっかり勉強して、早く自分で方針を決めて設備の改善などを進められるようになりたいと考えています。ほかにも積極的に関連分野の展示会などに参加して優れた技術を取り込むための提案もしていきたいし、海外の企業との関わりもあるので語学の勉強も継続していきたい。まだ3年目の今は、日々挑戦あるのみです。